近視進行抑制治療

近視の進行抑制を目的とする日本初の点眼剤「リジュセア^®ミニ点眼液0.025%」

『近視』とは

「近視」とは、近くにピントが合い、遠くのものがぼやけて見える状態のことです。近視のほとんどは眼軸長と言われる眼の長さが伸びすぎることで起こります。子供の成長期は目の成長期・視機能の発達期でもあり、眼軸長が伸びすぎると近視になりやすく子供の時期に近視を進ませないことが大切です。

近視は学童期に発症して進行しやすいと考えられており注意が必要です。身長が伸びる成長期は、眼球の成長期でもあるためです。一般的に眼軸長は、生後すぐは 17mm ぐらいで、13 歳前後までに約 24mm に成長しますが、何らかの影響で眼軸が伸びすぎてしまうと近視になるのです（目が長くなる状態）。
その何らかの影響とは、一番は親から目の長さを引き継いでしまうことが多いと言われています。両親のどちらかが近視の場合、子供も近視になることが多いことがわかっています。また特にアジア人、日本人は近視が多いことが知られています。

近視が進みすぎると、失明にいたる目の病気（眼疾患）になる可能性も高まるといわれています。その代表的な目の病気は、網膜剥離、緑内障、白内障、そして近視による黄斑症（物を見る大事なところに出血が起こったりする）などが挙げられます。つまり近視が軽くなると、大人になったときにこのような目の病気を防げる可能性があるのです。

子どもの近視情報WEB | 参天製薬日本サイト

近視の進行抑制の治療薬　～保険外診療となります～

リジュセア^®ミニ点眼液0.025%について

近視に対する意識調査 | 参天製薬グローバルサイト

低濃度アトロピン点眼による近視進行抑制治療について≪自由診療≫

1.治療の目的及び内容

本治療は、低濃度アトロピン点眼液（リジュセアミニ点眼薬0.025％）を点眼することで、小児の近視進行を抑制することを目的とするものです。
臨床試験において、点眼を行わない場合に比べて、小児の屈折値の進行や、眼軸長の伸びを抑制することが確認されました。
本治療は近視の進行抑制を目的としていますが、完全に進行を止めることはできません。また、視力を回復させる治療ではありません。
本治療を行った場合でも、近視の程度に応じて眼鏡等での視力矯正が必要となります。

2.治療法および治療に要する費用、期間・頻度

この治療は自由診療（公的医療保険の対象外）です。検査・診察・薬剤費用は自由診療（全額自己負担）となります。
治療中、低濃度アトロピン点眼液が原因となる副作用について治療が必要になった場合も、すべて自由診療となります。

（1） 治療に用いる薬剤：リジュセアミニ点眼薬0.025％（参天製薬）
　　　1日１回就寝前に１滴点眼します。
（2） 治療スケジュール・費用
　　　検査後、適応と判断されれば治療開始となります。
　　　副作用等がなく、治療継続に問題なければ、定期的に効果をモニタリングします。
　　　治療は完全予約制となりますので、インターネットか電話で予約をしてください。
　　　検査・薬剤費用は全て自由診療（公的医療保険の対象外）となります。

治療スケジュール	費用（税込）
初回	診察・検査費用（4,950円）＋点眼薬費用（4,380円/1箱）
2回目（初回から1ヶ月後）	診察・検査費用（3,300円）＋点眼薬費用（8,760円/２箱）
3回目（初回から３ヶ月後）	診察・検査費用（3,300円）＋点眼薬費用（13,140円/３箱）

※３回目の治療以降は３ヶ月毎の定期的な通院が必要です。
※半年に１回を目途に眼軸長検査を行います。眼軸長検査月は診察・検査費用が4,950円となります。

3.主な副作用

主な副作用として、羞明（まぶしく感じる）、霧視（かすんで見える）があります。他に、視力障害、調節障害、頭痛、眼瞼湿疹が起こることが報告されています。
また、治療を途中で中止した場合、近視が急激に進行する可能性があります。
これらの症状、その他にも何らかの異常が現れた場合には、直ちに医師にご相談ください。

4.問合わせ先

ご不明な点がございましたら下記までご連絡ください。

医療法人共生会　杉田眼科医院
電話 0985-22-3049